ドックフードの並行輸入品とは
現在、海外から輸入したドッグフードが広く流通しています。
輸入品には正規輸入品と並行輸入品があります。
正規輸入品は、海外メーカーから、正式な手続きを踏んで、輸入したものです。
一方、並行輸入品とは、正式に代理店契約を結んでいない販売業者が個人的に海外の店舗などから直接購入し、販売しているものを言います。
市場に流通しているものを買い付けているため、中には賞味期限間近のものもありますので、注意が必要です。
また、海外から輸送する際には、経費削減のために通常の宅配便などを利用します。
温度や湿度の管理は全く行われませんし、国内で販売する際にも温度管理などに注意が払われないことがほとんどです。
そのため、購入した時点で、中身が酸化していることもよくあるとのことです。
並行輸入品は、正式な手続きを踏んでいないため、商品に問題があっても責任の所在がはっきりせず、クレームを入れても、何の対応もしてもらえないことが多いです。
並行輸入品は、手続きなどでコストが発生しない分だけ安価にて販売されています。
もし、輸入品のドッグフードで極端に安いものがあれば、購入は避けた方が賢明でしょう。
なお、これは並行輸入品に限った問題ではありませんが、添加物が使用されたものも多くなっていますので注意が必要です。
中には、日本では使用が禁止されている発ガン性物質や農薬などを含むものもあるようです。
並行輸入品の場合、商品の内容については、現地の言葉でしか表示されていないため、どのような成分が使われているのか判断できないという問題があります。
ただ、日本よりも海外の方が、ドッグフードの開発力や生産体制が優れており、国産品よりも高品質なものも多くなっていることは確かです。
また、並行輸入品であれば、必ずしも粗悪品であるとは限りません。
価格が他の商品に比べて極端に安くないかどうか、身体に悪いと言われている原材料を使用していないことをしっかり見極めることが大切です。